てぃーだブログ › life+tool 川尻製陶所 › 2010年03月

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Posted by TI-DA at

2010年03月08日

こんにちは

2010年3月をもって沖縄のやちむん(焼き物)修行を終え、4月から栃木県益子町にて親の窯を使い作陶を始めます。
それに伴い、益子の窯場の様子や作った器などをお知らせしたく、ブログをアップしようと思いました。
連絡等まったくマメではない私で、これからやっていけるのか不安ですが、たまにはアップしていきたいのでよろしくお願いします。
見ていただけたらうれしいです。


沖縄に来て今年で3年。修行の日々がもうすぐ終わろうとしています。
残業も多いし、休日が日曜日のみの仕事中心の日々で、社会経験がない自分にとっては大変なことも多かったですが、こうして続けてこれたことにとても感謝しています。
工房の親方を始め、職場の皆さん、北窯に関わる皆さん、友だち、家族、お世話になった皆さんのおかげで今までやってこれました。本当に感謝しています。
からだを動かしながら北窯の仕事を覚えることができて、とても良かったと思います。
北窯は4工房の共同窯ですが、共同作業で土を水簸したり、薪を準備したりして、その後各工房に戻りろくろを引き、釉をかけ乾かし、窯に詰めて焚く。大まかに言ってこの一通りの流れを、年5回、2ヶ月ちょいのサイクルで行っていきます。
その中で陶芸に必要な道具を作ったり、草を刈ったり、コンクリートを流したりなど土木的な作業まで、焼き物屋に必要な基礎的なことが身に付いたと思います。
とは言っても修行期間も短い方だし、まだ未熟者な私ですが、足らないところは陶芸の先輩である両親に教わりながら、なんとか作り続けていきたいと思っています。
食べていくのには厳しい職業ですが、次のような気持ちで器を作っていきたいです。

① 材料はその土地にあるものを使う
直ぐにとは行きませんが、できるだけその土地の土、灰、鉱物、木を使って、その土地でしかできないものを作りたい。

② 登り窯を中心に器を焼く。
昔ながらの伝統を守り、薪を使って窯焚きしたい。
薪窯でしか出ない火色も大きな魅力だと思います。

③ 木を植える
粘土にしろ薪にしろ、有限で使い続けていればいつかは枯渇する資源です。
将来、自分のように焼き物を作りたいと思う人のためにも、廃材を使ったり木を植えたりして少しでも資源を繋いでいければと思います。

④若い人たちの力で、モノを作りながら暮らしていく 
もの作りには厳しい時代ですが、若い世代が力を出し、お互いを高め、繋がり、助け合い、地域に根を張り、先輩から学んだりしていくことで、もの作りの世界が活性化し、盛り上がっていくと思います。

これらのことは、実際やるとなると難しいものもありますが、自分の力の中で無理せずやっていきたいです。

長々とこれからの希望やら今までのことを振り返ったりしたりしましたが、まだ北窯には3月の窯焚きが残っています。
最後まできっちり仕事して、悔いなく卒業するぞ〜  

Posted by 川尻製陶所 at 08:00Comments(2)はじまり